「あんこもん」【開業】#6 まだまだあります未解決課題

あんこで街を元気にする「あんこもん」プロジェクト。9月に実施した期間限定のテスト営業で検証した結果を元に、2023年6月の開業に向け、みんなで準備していきます。

この日も前橋リビングラボで開催。現地5名、Webから1名のあんこもんサポーターの方に参加していただきました。スマホや機材を駆使して、現地+Webのミーティングもノンストレス!

1)反省会の振り返り

昨年10月のテスト営業反省会で出し合った課題一覧。あんこもんサポーターの方には、実際にお店で働いていただいたので、細かいところまで洗い出せました。

集約するとこんな感じです。ある程度解決できているのですが、四角の部分は着手できていない項目です。今日は、この解決策をみんなで考えます。

2)お店づくりは楽しいだけじゃない

まずは、あんこもん店舗の事業計画をお話ししました。

今まで楽しい話しかしてきませんでしたが、お店を開くという事は、社会に対する約束ごとですので、しっかりと社会に説明できる事業計画を立てる必要があります。テスト営業を基に、売上の予測や原価計算。お彼岸などの季節要素も加味して、年間の収支計画をGood(普通に売れたら)とBad(最悪のケース)で策定します。同時に、お店を改装する費用も必要です。今回は、物販店からのコンバートでしたので、厨房まわりにかなりのコストがかかります。一方、前橋市はまちなかの新規開業に関して手厚い支援があり、その補助金利用させていただき、残りの資金は、これも地域活性化に積極的な金融機関に融資していただく予定です。補助金や融資をしていただくためにも「このお店が社会的にどういう意義があるか」「事業として成功するか」をしっかりプレゼンテーションする必要があり、まずはあんこもんサポーターの皆さんと共有しました。

続いて、店舗設計の共有。

本当は右のように外壁を塗装したかったのですが、初期投資を抑えるために今はガマン。オープンしてから、段々と進化していくのも街づくりとしておもしろい、というポジティブなご意見も。

店舗のレイアウトもほぼ確定しました。前橋のまちなかでは、レンガを使ったまちづくりを進めています。公共空間も建物も商店も、レンガで素敵な空間を作ろうという動きです。あんこもんも、もちろんレンガを使いますが、レンガって結構高価なんです・・・

そこで、テーブルの側面のレンガをみんなで貼ることにしました!あんこもんサポーターの方も、お店作りに直接携わっていただきます!

3)店舗運営

営業時間やシフトに関しても、ご意見をいただきました。人数に若干の不安はありますが、ひとまずオープン時は余裕をもった人員シフトに。

メニューはあんこもんサポーターと半年かけて準備した新商品を加えてスタート。きびぜんざいは、季節ものなので来冬からのスタートでも良いのではというご意見も。確かに、あまり無理をしない方がよいかもです。

そして、先日のイベントで出た「ゆず/しそ おはぎ」見分けつかない問題。新入りのおはぎに何か目印が必要です。そこで、皆さんで何をトッピングするかを話し合いました。

ゆず/つぶあん おはぎ
・ゆず皮ピール
・ゆず果皮(生)
・ゆずチップ
やはり、色味といい香といい、ゆずで飾れると良さそうです。

しそ/こしあん おはぎ
・しその実、しその塩漬け
・松の実、ケシ、白ゴマ
・カリカリ梅(クラッシュ)
・エルディブフラワー(食用花)
しそは、いろいろ試しても面白いかもです。味と見た目の両面から選んでいきましょう。

4)CS(顧客満足度)

テスト営業で最も課題になったのが「待ち時間」です。お店として開業する際には、テスト営業のように長時間待っていただく事は許されず、二度とご来店いただけないかもしれません。

まずは、顧客導線からの設計ですが、お一人様5分かかれば、12人並ぶと1時間お待たせする事になります。参加者からも「15分」「30分が限界」というご意見がほとんど。何か、根本的なオペレーションの変更が必要で、みなさんから改善策を出していただきました。

セット販売
・セット販売は、並ばずに買える(店頭販売)
・バラ売りは並んでいただく
・セット販売のバリエーション
(おはぎ全種類6個セット、おはぎつぶ/こし6個セット)
注文方法
・セルフオーダー(紙に記入)
・整理券と注文票が一緒になったものをお渡しする
(1時間ごとに区切って、時間制で入店)
・開店(販売)時間を2回〜3回に分ける
・商品を並べて、取ってもらう方式(パン屋)
・ショウケースに並べて、そこから箱詰めする方式(ケーキ屋)

まずはセット販売を採用し、バラ売りはこのアイデアを実践しながら改善していこうと思います。

5)あんこもん 第二章

オープン後も、継続してあんこの商品開発とファン作りが必要になります。あんこの知識を増やすにも、新しい仲間を増やすにも、「学ぶ」「炊く」など体験のコンテンツが必要になります。そこで、皆さんに「あんこの何が知りたい?/学びたい?」を挙げていただきました。

あんこ知識
・あんこ屋さん、パン屋さん、お菓子屋さんのお話(商品アイデアの出し方)
・あんこを「和」以外で使っている人のお話
あんこ研究
・あんこの歴史を学ぶ
・小豆栽培(自分達で作ってみる、体験する)
・あんこ若者調査(次世代にあんこを引き継ぐために)
・あんこ食べ比べ(小豆品種、砂糖の違い)
・全国あんこ食べ歩き(地域特性、味噌あんなどの変わりあん)
・あんこマリアージュ研究(飲み物、お酒、洋との出会い)
あんこ料理教室
・あんこ炊き教室
・あんこ菓子教室(桜餅、柏餅、水羊羹、うぐいす餅、羊羹、きんつば)

第一章でやっていたものをもう1周するのもありそうです。1周では楽しみきれないですもんね。それと「小豆を栽培してみたい」という意見が多く出ました。あんこ好きならではの、あんこの本質の求め方だなあと。赤城の麓 三夜沢でも栽培にチャレンジしているようなので、まずはそこから!

今日も、あんこもんサポーターの方に色々なご意見、アイデアをいただきました。いよいよ、まだまだオープンまでの課題はありますが、ひとつづつクリアしていきましょう〜

おまけ

そして、あんこもんを群馬テレビで紹介していただきました。(代表の本橋が出演)