地元で取り壊す空き家から家財や建材をレスキューして利活用する、通称「リビングセンター」事業をしている「ひの芽」さん。その活動に感銘を受け、どうしてもコワーキングの中で古材を使いたかった。今回は、畳下の床材を調達してもらって、コワーキングの顔となる箇所に使ってみることにした。
まずは、並べてシミュレーション。この形は・・・
何と!素敵なドアに。内装をお願いしている株式会社堀田さんが、工場で格闘しながら、こんなに素敵なドアに仕上げてくれました。無茶な注文に、丁寧にご対応いただき、本当に感謝。そして、職人としての腕に感動です。
もう1箇所は、11メートルの長テーブルに。100年前の板と、50年前の板。それぞれに色の差があるのでバランスを見ながら貼っていただきましした。古材なので微妙に厚みの差があり机としては多少難がありますが、この重みと質感があれば、そんな事はどうでも良くなってしまいます。よく見ると、昔の傷や汚れが残っていますが、それがまた味に思えるのが不思議。
余った古材で、看板も作ってみました。決してエイジング加工ではない、本物の歴史と重み。
すっかり古材に取り憑かれて、実家の納戸に箪笥があったのを思い出す。家族に聞くと、先先先代が絹織物の事業を始める時に購入した「帳場箪笥」だという。家族の許可を得て、私が引き継がせてもらうことにした。
これだけで、すごい存在感。そして、この貴重な財産を次世代に受け継ぐ役割を担うことになり、気が引き締まる思い。
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