あんこで街を元気にする「あんこもん」プロジェクト。【試作】では、9月にテスト営業する「あんこもん」ショップの商品や店舗を実際に試作していきます。
今回もテスト営業としてお借りする予定のチャレンジショップ「CHU-BORN(チューボーン)」に老若男女「あんこラバーズ」が集結。今回は、あんこもんのコンセプト「ここでしか味わえない、あんこ体験」を具体的にしていくために、ロールプレイングという手法を使ってお店での「体験」の試作をしてきます。
まずは映像をご覧ください!
1)あんこ体験を磨き上げる
事前に、皆さんから「体験」の具体案を出していただきました。どれも「あんこもんで4ヶ月経験してきた楽しさを、お客様にも味わってもらいたい」という皆さんの強い想いがあり、それぞれの体験を具現化する方法を考えました。
【作る】
・おはぎ手作り体験(→メニュー化)
(つぶ/こし、もち米/五穀米好きな組み合わせで2個作ってもらい、お好みのお茶で召し上がってもらう)
・盛り付け体験(→メニュー化※あんティパストミスト)
【学ぶ】
・あんこ学教室(あんこゼミ)(→イベント化)
・あんこ検定(→イベント化)
・あんこの煮方教室(→イベント化)
・あずき紅茶の作り方教室(→イベント化)
・あんこドリンク体験(→メニュー化、イベント化)
・あんこやお茶の産地について学べる(→POP化)
【アレンジする】
・あんこの量を増やせる体験(→店舗実装)
・たしカスタマイズ体験(4)(→店舗実装)
※セルフサービスの「たし」コーナーを用意する。(スパイス・ナッツ等)そこに『あんこもん○○さんのオススメアレンジ!』等を掲示する(→POP化)
【くらべる】
・あんこの違いを楽しむ体験(つぶとこし、砂糖違いなど)(→メニュー化)
・作りたての美味しさ体験(→店舗実装)
・全国の美味しいあんこをカップに入れチーズフォンデュのように食べる(→検討)
【環境】
・清涼で清潔な空気感を感じる空間であんこスイーツ食べる(→店舗実装)
・緑のある空間であんこスイーツ食べる(→店舗実装)
みんなの意見を取り入れて、「あんこ体験」を実現するための仮のメニューを作成しました。
このメニューを使ってロールプレイングしていきますが、その前になぜこのようなメニューと価格設定になったか、皆さんに厳しい現実を理解していただくことにしました・・・
2)事業化への道
あんこもんの最終ゴールは「事業化」です。9月にテスト販売しますが、その際にも商品のテストではなく「事業化」のテストになります。当然、原材料費、人件費、家賃光熱費、広告費も含めて事業が成立するかのシミュレーションを行います。まず収入を考えると、客単価の低いスイーツ屋さんとしては、持ち帰り(テイクアウト)を増やさないと売上が伸びないということ。「体験」を意識するとどうしても店内での提供(イートイン)を考えがちですが、テイクアウトでも体験してもらえるような工夫が必要になります。
また支出に関しては、体験を重要視するあんこもんは、体験の演出にかかる包装原価や広告宣伝費の割合が多くなるということ。コストダウンには、質を落とさずに包装や広告を作っていく工夫が必要です。また、材料原価を見ると、圧倒的に「おはぎ」の原価率が低くなります。つまり、おはぎをたくさん売れば、利益が上がるという図式になります。
最終的には、中心となるおはぎを平日に180個売らないとペイできないという試算になります。結構な量ですが、事業化するにはこのくらいのボリュームが必要だという事を皆さんと共有しました。
皆さん「え〜、そんなに売らなきゃいけないの〜」という反応でしたが、逆にいえば1日に180個売れる方法を考えれば良いという事になります。課題が明らかになれば、みんなで知恵を出し合って解決できるはずです!事業化への現実と課題を共有したうえで、ロールプレイングをやってみました。
3)ロールプレイング
「入店前」「入店〜注文」「飲食中(店、家)」「飲食後」の4行程に分けて、お客様チームと店員チームに分かれて、真面目な「お店やさんごっこ」をやって、問題点や改善点を見つけていきます。ポイントは「あんこ体験」をいかに楽しく演出できるかです!
お客様チームは、まずは店外からスタート。通りがかりのお客様があんこもんの体験を知るにはどうすれば?
店員チームは、厨房に入ってスタート。注文を受けるときにどうやったら楽しく選べるか。楽しみながらも効率的に購入してもらうにはどうするか。実際にお客様に対応しながら考えると、アイデアがどんどん出てきました。
思いついた事は、何でもメモにしておく。
店内に皆さんから出たアイデアをどんどん貼り付けていきます。あんこ「増し」の断面図、グッドアイデア!
あんこを選びやすい「ひとくち試食」、大量購入が見込める「ギフト用パッケージ」。みんな思いつきますね〜
皆さんの関心が高かった「たし」は目立つ位置にセルフ提供のスタイルで。衛生面を考えて小分け提供や部分有料化などのアイデアも。
最後に、皆さんのアイデアをまとめました。
4)あんこ炊き上達への道
あんこもん参加者のご紹介で、群馬県富岡市の製餡所「あんこや深澤」さんとお知り合いになれました。今後、生あんを調達させていただくだけでなく、あんこ炊きに関して色々勉強させていただく予定です。今回は、深澤さんの生あんで炊いたこしあんの試食を行いました。
メニューにある「おはぎ手握り体験」の試作も兼ねて、「あんこ玉」と「ごはん玉」を作って、手を汚さずにおはぎを握れるように。
ラップに入った「あんこ玉」を平らにして、真ん中に「ごはん玉」を載せ、くるんで、手を汚さずに綺麗なおはぎが完成。
自分で握ったおはぎはひと味違う!
5)今後のあんこもん
実は、今回のあんこもんで3月からやってきた通常のプログラムは終了になります。ここからは、9月のテスト販売に向けての準備になります。そこで、次回からは「あんこもん準備会」として、継続いていきます!
まだまだ課題が山積みですが、あんこもんの皆さんの力を合わせて、テスト販売までこぎつけたいと思います。
9月「あんこもん」開店に、乞うご期待!
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