Date / 202010
Planning / TSUMUGU
Client / Maebashi Design Commission
STORY
物流用のパレットをまちの家具にアップサイクル
前橋市のまちなかを再開発する「馬場川通りアーバンデザインプロジェクト」。プロジェクト準備委員会で「まちを楽しむための場づくりをしよう」ということで、通りに滞在したくなるような「ストリートファニチャー」を企画。同時期に、まちなかの広場で使われなくなった物流用のパレットがあり、それを使わせてもらえる事に。準備委員会での「はじめてのストリートファニチャー作り」が始まった。
ゴールは、1ヶ月後の社会実験。馬場川通りを週末歩行者天国にして、どれだけ賑わいが生み出せるかを検証する。そこで、場づくりに必要な「屋台」「ベンチ」「椅子」の3種類のストリートファニチャーを作ることにした。
毎週土日の朝、まちなかの公園を使わせてもらい、来たい人が参加するというゆるいやり方。のべ20名程が参加してくれて、みんな楽しそうでした。自分達が作った家具がどんな効果を生み出すか、ワクワク!
つながる屋台
準備委員会に参加してくれた学生が、蝶番でパレット連結させて隙間に棚を通すというアイデアを出してくれました。折り畳めるし、棚やフックでお店ごとにカスタマイズが出きるステキな案です。
つながる屋台の生みの親、前橋工科大学の小林良成さん(左)。アイデア会議直後にそこらの材料でプロトタイピングしてみた
試作:暖簾をつけて、パレットの隙間に棚を渡せば、立派な屋台に
5台並ぶと綺麗です
お花屋さんバージョン
つながるベンチ
パレットは釘が多様されていて、解体するのが大変。なるべく「切る」「止める」だけで作れるように設計しました。板2枚づつに細切り?して、重ねてベルトで巻くだけの簡単ベンチ。
チェーンソーでダイナミックに切断
チェーンソーだと小口が粗いので、丸のこに変更
5脚なので、すぐに完成しました
ナイロンベルトが効いてます
つながってくれました!
馬場川のウマ
最も手間取ったのが椅子。作業台の脚に使う「ウマ」をそのまま椅子として利用するアイデア。まさに「馬場川のウマ」。何度かの試作と耐久試験を経て、簡単に作れる仕様に仕上げました。
収納を考えて、スタックもできるように
切る&サンダー、切る&サンダー、切る&サンダー、・・・
こちらは、ビス止めチーム
命を吹き込むステンシル
だんだん馬に見えてきました
28頭、完成